尺貫法のこども達
最近「☆彡 演劇クラブ 小宇宙☆ 彡」のことばかり書いている、としです。
あたりはすっかり春めいてきて、
数日前とは確実に姿が変化している庭のカエデ。
早くも葉が開きはじめました。
そんな春への変化を感じながら、最近私の頭にはぐるぐるグルグルめぐる言葉があります。
その言葉は、「尺(しゃく)」です。
尺とは尺貫法における長さの単位で、50~60年前までは当たり前に使用されていましたが、現在はメートル法に置き換わっています。
しかし、建築現場などでは慣例で現在も尺を使用しています。
そして、実は演劇の世界でも、長さの単位はこの尺貫法を今でも使っています。
舞台サイズは「間(けん)」で表しますし、「人形立(にんぎょうたて)」と呼ばれる大道具の固定具なんかは尺でサイズを表します。
また、この"尺"ですが、ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、芸能分野では他の使われ方もします。
その使われ方は、時間です。
舞台や映画、テレビなどで使う"尺"は「物の長さ」、「時間の長さ」の二つをを表現します。
物の長さは一尺が約30cmですが、時間を表現する"尺"には具体的な長さは決まっていません。
例えば、演出から役者への指示で
「その台詞、もうちょっと尺使って言ってみてよ」は
「時間をかけてゆっくり話して」という具合。
話は戻りますが、なぜ私の頭の中で「尺」という言葉がグルグル回っているかというと、
先日の「☆彡 演劇クラブ 小宇宙 ☆彡」でのエチュード(即興劇)発表のあと、子供たちに自己の作品評価をしてもらった時のこと、
「いや、尺がね!」
「あの台詞の尺が!」
「そこの場面の尺が!」
「尺が!」
「尺が!」
「尺が!」
「尺があぁぁぁぁぁぁ!」って...
こんなにカワイイボードを書いている子たちがねぇ
君たち、小中学生でしょ?
どうなっとんの?
まあ、カエデの様に確実に成長している証なんでしょうね。
ガンバレ!
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